余暇時間をもっと豊かに! JTが開発したアプリ、「Offly」「beSelf」「Habee」って?
「またスマホをダラダラ見続けてしまった……」、そんなとき、JTから新しいサービスが!
仕事や子育てでバタバタの毎日。そんな中、ようやくスキマ時間ができても、なんとなくスマホを見続けてしまって時間が溶けている……ってことが、私にはしばしばあります。時間やスマホの使い方に後悔すること、皆さんにもありませんか?
そんなとき、JTが多様なライフスタイルのユーザーに「心豊か」な体験の提案を目的とする、新しいプラットフォームサービス「Momentia」をリリースするとの情報が! 共通IDである「Momentia ID」を取得することで、JTのアプリやJTグループ会社の商品を購入できるECサイトなど、さまざまなデジタルサービスを使えるんだそう。どうやらここでリリースされるアプリが、私のようにスキマ時間や余暇時間の使い方に悩む人にピッタリらしく……!? 社内でこの情報をキャッチしてから、「どんなサービスなの?」とワクワクしてローンチを待っていたんです。
JTのアプリ「Offly」「beSelf」「Habee」って?
ローンチ後、さっそくMomentia IDを取得し、3つのアプリをダウンロード! 「Offly」は、「デジタルデトックス」を目的に、理想的なスマホの利用時間を提案するアプリ。「beSelf」は、日々のこころとからだの状態を記録し、自身のコンディションと向き合う「マインドフルネス」を実践することで、心身の健康をアシストするアプリ。「Habee」は、家族や友人などの親しい仲間とチームを組んで共通の目標を立て、達成するために習慣化を促進するアプリです。
特に「Offly」を使ってみると、スマホの利用時間を可視化したり、アプリの利用時間を制限する機能も搭載されていて、私の悩みにぴったり! なんとなくスマホを眺めてしまう時間を、少し減らすことができました。
ただ、そもそもなぜJTがアプリなんでしょう? JTがアプリ開発ってやっぱり意外……そう思って、ご担当の方に取材しました!
3つのアプローチで、心豊かな時間を提供
それぞれ「Offly」「beSelf」「Habee」の開発・運用を担当している、平尾峻馬(ひらお しゅんま)さん、田中亮達(たなか りょうたつ)さん、松永 悠(まつなが ゆう)さんに話を聞きました。
ともこ: 「Offly」「beSelf」「Habee」をリリースしたきっかけを教えてください
松永さん:JTがさまざまな形で「心の豊かさ」を届けようとする中で、僕たちは “デジタルサービスで「心の豊かさ」を実現する” というアプローチで展開することになりました。コンセプトを考える過程で着目したのは、現代人の「余暇時間」。総務省の調査によると、一人あたりの余暇時間の長さは過去と比べて変わらないものの、「なんとなくスマホを眺めてゴロゴロする」といった目的もなく過ごす時間が増えているそうなんです。私たちはその時間を「消極的余暇時間」と定義。それ自体を否定はしませんが、時間の過ごし方に問題意識を抱く人が「心豊かだ」と感じる時間を増やしたいという想いから、アプローチが異なる3つのアプリの開発に至りました。
ともこ: まさに私が消極的な余暇時間を過ごしていたので、耳が痛いです(笑)。3つのアプリはそれぞれどのような方法で解決を目指すのでしょうか?
田中さん: 消極的余暇時間を減らし、やりたいことを行う積極的余暇時間を得る、というプロセスを踏まえています。具体的には、「Offly」によるデジタルデトックスで、目的なくスマホを眺める時間を削減。そこで生まれた時間に「beSelf」で自分の心身への理解を深め、心身が健全な状態を目指すセルフケアをする。そして、理想の自分を実現するために「Habee」を活用する――こんな使い方をしてもらえたらうれしいですね。もちろん、利用される皆さんのお悩みに合わせて、それぞれのアプリを単体で使用していただいても良いと思っています。
ともこ: 「デジタルデトックス」「マインドフルネス」「目標達成」と、アプローチの形は違いますが、心豊かな時間の創出をサポートするという点で共通しているのですね。それぞれのアプリはユーザーにどのようなベネフィットをもたらすのでしょうか?
平尾さん: 「Offly」は、他のデジタルデトックスアプリよりも気軽に始められるのが特徴です。一口にデジタルデトックスといっても、強制力が必要な人もいれば、利用状況を見るだけでスマホから離れられる人もいますよね。「Offly」は一人一人の悩みに細やかに寄り添えるよう、各自でスマホ利用時間の目標を設定したり、頻繁に使ってしまうアプリをタグ付けし、利用時間の記録や確認をしたりすることも可能です。
田中さん: 「beSelf」は、忙しい日常において、こころとからだ、両面への自己対話をサポートするセルフケアアプリ。日々の感情や体調、出来事を簡単に記録でき、継続することで「自分自身のゆらぎや不調の原因」などに気付くことができます。セルフケアは少しハードルが高い習慣、というイメージがありますが、このアプリを通して、心をいたわり、平穏に過ごす時間を創出する手助けができればと思っています。
松永さん: 目標を立てて継続することは難しく、一人で頑張るには限界があります。そこで親しい人とチームを組み、同じ目標に取り組む体験をサポートする「Habee」を開発しました。仲間がいる環境に身を置き、同じ境遇の仲間からの支え、いわゆる “ピアサポート” を活用することが、目標達成や習慣化に効果的です。また、“リアル” で親しい間柄にある仲間とのコミュニティなので、肩肘張らず、素直に、気取らない関係の中で取り組める環境にしています。「こんな自分になりたい」という前向きな目標を叶えて、満足感や充実感を得る足がかりにしてくれたら、と考えています。
ともこ: どれも有意義な時間を過ごす助けになってくれそうですね。開発にあたってこだわったことはありますか?
平尾さん: アプリを日常的に使ってもらうには「使いやすさ」が欠かせないため、どのアプリもデザインや操作方法においてユーザーに寄り添うことにこだわりました。開発の際には一般のユーザーに対するアンケートやインタビュー、プロジェクト内でのワークショップなどを実施し、率直な意見を基にコンセプトや機能を決定。また、ユーザーが操作に悩んだり、ストレスを感じたりするのを削減できるよう、さまざまなパターンでデザインや操作性を試行錯誤し、使いやすさを追求しました。
ともこ: 私も実際に使用してみて、どのアプリも直感的で手軽に使えると感じました。今後のバージョンアップの予定はありますか?
平尾さん: ありがたいことに、「Offly」はリリース後、さまざまなユーザーの声を頂いています。「タグを活用して複数アプリの利用時間が見られるのが便利」といったアプリの効果を実感する感想がある一方、「勉強アプリや睡眠計測アプリの利用時間を、全体の利用時間計測から除外したい」という、日頃Offlyを使用しているからこそ生まれるリクエストも。このようなニーズは少なからず多くの人にあるはずですので、ユーザーの希望に寄り添えるよう、機能の追加を考えています。また、Offlyは現在Android版のみの提供となっていますが、iOS版のリリースも予定しており、より多くの人に “デジタルデトックスのお供” として活用いただきたいです。
田中さん: 「beSelf」にも「自分の気持ちに意識を向けるのは難しいが、beSelfはシンプルで使いやすいので毎日使えている」「自分の身体のゆらぎが分かって、頑張りすぎないように気をつけられるようになった」という声が届いています。マインドフルネスにはそのような「心身の状態を理解する」ことに加えて、「自分の性格や思考の傾向を理解する」、「自身の回復や対処方法を知る」という側面もあります。それらをフォローするため、自身の性格傾向が把握できる診断や、心身のストレスへの対処法を整理・可視化する機能を加える予定。さまざまな形で自分自身への向き合い方を知り、セルフケアへつなげる手段になりたいです。
松永さん: 「Habee」のユーザーからは、「『利用する飲食店の幅を広げる』という目標を立てたところ、友人と良いお店の情報を共有することが増え、遊ぶ場所や食べる物が“モテ男”のように変わった」という声をいただきました(笑)。アプリを通してユーザーの生活がポジティブに変わるのはうれしいですね。今後は、こうやって前向きに活用しているユーザーがより楽しめるような機能を充実させたいです。例えば、「Habee」のユーザー全員が参加できるチャレンジ企画を設けたら面白いんじゃないかな、と検討しています。
指先一つで日々の過ごし方が少しだけ豊かに変わる
どうしてJTがアプリを開発したの? と思っていましたが、「『消極的余暇時間』という悩みを抱えるユーザーに寄り添い、より豊かな時間を提供する」ことが目的だったんですね。
スマホアプリという手軽な方法で、日頃の自分を見つめ直し、より充実した時間を過ごすことができるかもしれません。私自身、「Offly」で「こんなにスマホに時間を割いていたのか」と気付き、時間の使い方を考え直すきっかけになりました。この調子で、「beSelf」で自分の心身と向き合う時間を作ったり、次は運動不足を嘆いていたゆみさんやゆうとさんを誘って、「Habee」での運動習慣作りにチャレンジしたりしようと思います!
担当社員のひとことプロフィール
(左)平尾峻馬さん。JT経営企画部 所属。「Offly」の開発・運用を担当。最近心の豊かさを感じた瞬間は、一緒にサーフィンを始めた友人と、成長や達成感を共有できたとき。「Habee」を使ってサーフィンの上達を目指している。
(中央)田中亮達さん。JT経営部企画 所属。「beSelf」の開発・運用を担当。最近心の豊かさを感じた瞬間は、実家で高校時代から飼っているペットのヨークシャー・テリアと触れ合ったとき。ペットと過ごした学生時代の思い出などを家族と語らう時間が幸せだったそう。
(右)松永 悠さん。JT経営企画部 所属。「Habee」の開発・運用を担当。最近心の豊かさを感じたのは、旅行がてら帰省し、母の手料理と父が好きな日本酒を味わいながら談笑したとき。何気ない瞬間に心が温まったとのこと。