おいしくなければ意味がない。冷凍ミール「BEYOND FREE」は何を超えようとしているのか!?
食べたいのに、食べられない。がなくなる
子どもに「ママ、これおいしいね」なんて言ってもらえると、仕事の疲れもどこへやら。
笑顔で食事をする姿を見ていると、思わずほっこりしちゃいます。
でも、子どもの食事で気になるのが、食物アレルギー。私のママ友から「子どもが食べたいと言っているのに、食べさせられないのはつらい」と聞いたことがあります。
食物アレルギー以外にも、健康上の理由で動物性の食品が食べられないとか、牛乳でおなかがゴロゴロするとか、食に関する悩みを抱えている人、けっこういるんじゃないかしら。
実は、そんな悩みに応えてくれる商品が、JTグループにあるんです!
ということで、JTグループの加工食品事業の一端を担うテーブルマーク株式会社へ取材に行ってきました。
「BEYOND FREE」が食卓の「見えないカベ」を超える
「食物アレルギーがあるから」、「動物性原材料を使っているから」、「お医者さんから控えるよう言われているから」…。同じ食卓を囲んでいるのに、ある人は食べられるけど、ある人は食べられない。それって食卓に「見えないカベ」があるみたいじゃないですか。
「BEYOND FREE(ビヨンド フリー)」は、アレルギー特定原材料等28品目不使用のベーカリーや動物性原材料不使用の炒飯など、特定の食材を使わない冷凍ミールのブランド。詳しいラインナップは、専用ECサイトをご覧いただければと思いますが、ご飯ものから、おかず、デザートまで、メニューは35点以上あるそうです。 (24年2月時点)
原材料や成分を気にしないでみんなと一緒のものが食べられたら「見えないカベ」も超えられそうですね!
「おいしいから」で選ばれたい
BEYOND FREE推進室の丸山佳那(まるやま かな)さんと、武田理実(たけだ さとみ)さんに、お話を聞きました。
ともこ: BEYOND FREEのこだわりを教えてください。
丸山さん: 一番こだわっているのは、おいしさですね。
武田さん: 何度も試作品をつくって、あれこれ試行錯誤しながら味や食感を追求しています。例えば米粉麺は、1年半くらい時間をかけて開発しました。
ともこ: テーブルマーク株式会社は冷凍うどんが主力商品でもあるので、麺は得意かと思っていましたが1年半も! 相当こだわっているんですね。ところで「BEYOND FREE」という名前は、どんな想いを込めて名付けたんですか。
丸山さん: 実は2つあるんですよ。食品業界では「○○不使用」という意味で「フリー」を使うことがあります。「ビヨンド」は「超えて」という意味ですよね。その2つの単語を掛け合わせて「単なる『○○不使用(フリー)』を超えて、おいしさや楽しさなどの新しい価値を提供する食事」という意味を込めてBEYOND FREEと名付けました。もう1つは、いろいろな食に関する制約や制限があって、自由に食事を楽しむことができない人がいる。そうした方々の食卓の「見えないカベ」を超え、フリー(自由で制約のない)な選択肢を食卓に提供していきたいという想いも込めています。
武田さん: 「○○不使用」だからとか、置き換え食品・代替食品とか、そういう分類とかイメージを超えたところで、単純に「おいしいから」という理由で選んでもらえるブランドにしたいんです。
ともこ: 「食事の制約を気にしないで、みんなで一緒においしいものを!」ということですね。とてもいいと思います!
最後にこれからチャレンジしていきたいことを教えてください。
武田さん: 今は、ECサイトのみの取り扱いですが、多くのお客様に知ってもらえるような情報発信をしています。将来的には、より多くのお客様に商品をお届けできるよう、BEYOND FREE専用の製造ラインや製造拠点を構えられたらいいですね。
丸山さん: さまざまな食感を再現できる素材の発見・開発をしていきたいです。例えば、からあげやカツで使っている「おからこんにゃく®」は、豆乳を搾る際の副産物のおからと、日本の伝統食・こんにゃくを組み合わせた食材で、お肉の食感をリアルに再現しています。
こうしたことができると、環境に配慮しながら商品づくりができますし、いろいろなメニューを再現できるようになります。メニューのバリエーションが増えると「今日は何を食べようかな」というたのしみも広がりますし、毎日の心の豊かさにつながっていくのかなと思います。
冷凍庫にストックすることで、心のゆとりに
「BEYOND FREE」が自然解凍や電子レンジで調理できる冷凍ミールというのも、ワーキングマザー的にはうれしいポイントです。
「今日は勘弁して」となかなか言えないのが、家事という仕事。「BEYOND FREE」は、ストックしておいて、必要なときに、必要な分だけ使えるので、家事の大変さから解放してくれるはず。冷凍庫に置いておくだけでも、いざというときの安心感というか、心の余裕ができそうです。
いろいろお話を聞いて、最も強く感じたのは「おいしいは正義」ということ。私たちは結局、おいしいものを食べるとうれしくなるし、みんなで一緒に食べるとたのしくなってしまうんだから。心の豊かさって、心もおなかもいっぱいに満たされることなのかもしれませんね。
担当社員のひとことプロフィール
(右)丸山佳那さん。テーブルマーク株式会社 BEYOND FREE推進室でマーケティング全般を担当。専用ECサイトの立ち上げリーダー。最近、心の豊かさを感じた瞬間は、2歳の娘に「ママ、大丈夫?」と声をかけられて、子どもの成長・心を感じたとき。
(左)武田理実さん。テーブルマーク株式会社 BEYOND FREE推進室で商品開発を担当。推しメニューは「米粉麺でつくった汁なし担々麺」。最近、心の豊かさを感じた瞬間は、子どもが寝た後に夫婦でスイーツを食べたとき。